Posted: Wed, 15 Apr 1998 16:11:11 +0900 X-ML-Name: Canopus X-Mail-Count: 04584 Lines: 290 野沢@古カメ党の “思い入れのカメラ”コーナーNo.10 その2 <M3で使うレンズの話> 「ライカのレンズは高いから、ボディを手に入れてもその後が大変だ。」 というのを時々耳にします。 国産の一眼レフ用交換レンズに比べると現行のライカMレンズは確かに高いで す。中古で出ている古いレンズでさえどれも驚くような値段が付いてたりしま す。「どうしてあんなに高いんだろう?」っていう疑問はここではちょっと脇 へ置いといて、「なんとか安くレンズを揃える方法ってないの?」 じつはですねえ、それがあるんですよ。と言っても例のアメリカからの個人輸 入ではありません。(昨今の為替相場は1ドル130円前後。2年前の2倍近 い円安ですから、いくら日本より安いといっても今わざわざアメリカから取り 寄せるメリットはほとんどないと言えます。) もし、ズミクロン、エルマー等といったライツの純正ブランドにこだわらなけ れば、安くて実用になる良いレンズは結構あるものなんです。 ライカM型はマウントアダプターを介してスクリューマウントレンズも使える ので、古今東西様々なメーカー製レンズの中から選択できます。 代表的なところでは何といっても昔のキヤノンのスクリューマウントシリーズ でしょうね。なかでも50ミリF1.8はライツのズミクロンにも引けを取らない 名レンズとして評判いいですし、2万円台で買えるのでライカ入門用としては 一押しのレンズです。キヤノンではこの他に35ミリや100ミリといったところ も玉数が割と豊富で買い易いと申せます。 もう少し新しいものではミノルタCLE用のMロッコール40ミリと90ミリあた りが比較的手ごろです(28ミリの方は今バカ高です。もうちょっと奮発すれば ライツのエルマリットが買えるほど)。 最近ではコニカやリコーからもライカマウントのレンズが発売されています。 数量限定で値段もさほど安くはありませんが、選択の幅が広がるというのは喜 ばしいことです。 「ライカボディにライツ純正以外のレンズを付けるのは邪道!」 と言う人がいます。 でも、あの素晴らしいライカのカメラを使うのが目的ならレンズが何であろう と構わないんじゃないの、ってのが私の考えっす。 「ライカの昔のレンズには味があるとか空気感が写る....」 とかもよく聞く話ですが、カメラ本体の方にばかり興味がイっちゃてる私には どうでもよいこと、とは言わないまでも今はなるべくそっちの方へは興味を向 けない様に努力しているというのが正直なところです。レンズって奥が深そう ですからね。足を踏み入れたら二度と戻って来れないような..... (だから余計に気になってはいるわけですけど。) そういえば、最近のライカのレンズには昔の味が無くなった、とも言われます よね。 ひょとしたらこれって、昔のレンズは諸収差を除去しきれなかったおかげで対 象をくっきりクリヤーに写すことができないから、今の高性能レンズではまず 写るはずのない余計なものまで写っちまうってことじゃないのかな? だとすると、レンズを水に喩えることができるかもしんない。 現代の高性能レンズは不純物を含まない蒸留水に近い水で、ライカの古いレン ズは“ドイツはウェッツラーのおいしい水”とでも言えましょうか。天然の収 差じゃなかった、ミネラルをたっぷり含んだ名水だったりするのかも? と書いたところでやっと思い出しました。この章ではM3で使うレンズのこと を書く予定だったってことを。 他のM型ライカと違ってM3には35ミリ及び28ミリのフレームは内臓され てませんから、最近出た28・35・50ミリ可変焦点のレンズはM3ファンの私 には全く関係のない話です。ああいう便利でお手軽(値段はちっともお手軽で はないけど)なレンズを使いたかったら初めから便利なAF一眼使うですよ。 両目を開けても違和感の無い等倍に近いM3のファインダーは、50ミリレンズ を使用した時に最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているので す。だから、ライツから 「広角系を多用する方はどうぞ他のM型をお使いください。その代わり、M3 と同じ見え味を期待されては困ります。」 といったアナウンスがされていたかどうかは知りませんが、M3にはやはり50 ミリレンズが一番よく似合います。 焦点距離50ミリって、標準レンズとも言われてますけど、今の様にズーム全盛 となる以前には、カメラは標準レンズ付きで買うのが普通でした。 で、そのうち広角とか望遠とかの交換レンズを揃えていくと、50ミリの出番は めっきり減りカビがはえたりして、とうとう終いには厄介者扱いされて..... こんな経験、思い当たる方も少なくないでしょう。 (じつは正直に白状しますと、最近まで私もそうでした。50ミリレンズを装着 したカメラ持ってる人を見ると、「この人、標準しか持ってないのかな?」 などと誠に不謹慎なこと思ったりしてましたっけ。反省。) しかし、M3で必然的に50ミリを多用するようになってから、以前は理解でき なかった“標準50ミリの味”が少しだけ分かりかけてきたような気がします。 24ミリの画角がちょうどよかった若い頃と違って、年齢とともに視角が狭まっ て来たからなのでしょうか。何故かとても心地よく感じるんですよ50ミリの画 角とパースペクティブが。(好む焦点距離と年齢との間には相関関係みたいも のが存在するのかな?) 近ごろはM3に限らず他のカメラでも標準付けて使うことが多くなった私です。 標準レンズというのは、数ある交換レンズのラインナップのなかで最もコスト パフォーマンスに優れたお買い得のレンズです(広角や望遠でF1.4などとい ったら凄い値段するわけですし、ラインナップを代表するレンズでもあるから メーカーとしても特に力を入れてるはず)。 だから、50ミリの標準レンズをもっと活用しましょう、と言うお話でした。 ちなみに、M3用として私が最初に買ったレンズはDRズミクロン50ミリ。 近接ズミクロンとも呼ばれて、メガネの様なアタッチメントが付いたやつです。 ライカみたいなレンジファインダー機用50ミリレンズの最短撮影距離は普通 1メートルから80センチくらいですが、これは48センチまで寄れます。 (DRズミクロンもこのメガネを装着しなければ1メートルまで。) これでやっと一眼レフ並みですけど、普通の50ミリに比べれば撮影対象がぐっ と広がってきますから、使い出のあるレンズです。 M3用に1本だけ選べといわれたら、やはりこれになるでしょうね。 <アクセサリーの魅力> あんまりレンズのことばかり書いていると“思い入れのレンズ”コーナーにな ってしまうので、“思レン”はオプティカルフェチなひとびとにお任せすると して(ねえ、誰かやってよ!“思レン”)、この辺でライカのアクセサリーに ついてちょこっと触れておこうと思います。 まずはフードとキャップのお話です。 プラスチック製が当り前となった現在ではまことに奇異に映るかもしれません が、昔のライツはこれら小物と呼ばれるアクセサリーに対しても全く手を抜い ていませんでした。 レンズキャップでさえズシリとくるクロームメッキ仕上げの真鍮製で、レンズ 鏡胴に触るツバの内側には赤紫色の柔らかいビロードが貼ってあったりします。 フードに至っては、長年の使用にも耐えられるよう材質や厚み等充分に考慮さ れているのはもとより、外部仕上げにクロームメッキとエナメル塗装の部分を を使い分けたりしてデザインにも気を配って、じつに丁寧ないい仕事をしてい ます。 これじゃ高いのも無理はない!って納得させられちゃいます。 今の感覚だと、単なる付属品の域を完全に逸脱しているように感じますけど、 これらを実際にレンズに装着してみれば、なるほどと言って頷けるんです。 昔のライカのレンズは、デザイン・材質・仕上げのどれをとってもボディに負 けないほどの出来栄えでしたから、そのアクセサリーにも相当のエネルギーを 注ぎ同等の造り込みがなされて初めてバランスがとれる、っていうことだろう と思います。 その最たるモノに単体ファインダーがあります。ライカは持ってないけどこの ファインダーだけ使ってるという人が結構いるそうです。カタチの良さもさる ことながらその見え味が絶妙らしい・・・・・(私も欲しいとは思ってるのですが、 お値段のほうが.......あんなちっこいくせになんで6万も7万もするんだー!) たかがアクセサリーと侮れないわけですね。 ところで、皆さん“ビゾフレックス”って知ってます? ま、簡単に言うと、レンジファインダー式カメラであるライカを一眼レフに変 身させちゃうアクセサリーなんですけど、これがまた妙に色っぽいというか何 ていうか、参ってるんですわ、今。 ライカに限らずレンジファインダー機の弱点は接写と望遠撮影のし難さです。 この点では一眼レフには逆立ちしたって敵う筈が無い。原理的にいってネ。 しかし、当時最高のシステムカメラを謳うライカとしては何とかしなけりゃな らない、ってんで作られたんだと思います。でも、これを装着した時のライカ の姿というのは凄いですよ。なにもそこまでやらなくたっていいのに、と思え るほどグロテスク。健常者ならそう思うのが当然です。私だって以前はそうで した。 しかしですねえ、見方を変えてみると、そのグロテスクで大袈裟な機構を最初 からカメラボディ自体に内蔵してるのが一眼レフカメラだ!って言えなくも無 い。これは恐ろしいことです。(それでもあんなにちっちゃく出来たOM-1や MXというカメラは、もっと恐ろしい!って?) まっ、ようするに、ビゾフレックスっていうのは、一眼レフが如何に醜悪で不 浄なカメラかっていうことを身をもって示すことで、レンジファインダー機の 正当性をアピールするために生まれたんじゃないだろか。 まあそれは冗談としても、私がいまビゾにぞっこんなのは本当です。そんなわ けで今一番欲しいのはビゾ専用レンズ(エルマー65ミリ)です。OM-1にマ クロレンズ付けた方がよっぽど使い易いはずなのは分かってるんですけどネー。 <ライカM3の正しい買い方> 私の初めてのM3は、例の個人輸入でアメリカの中古カメラ屋から取り寄せ たものでした。(当時は円高の、いい時代でした) できるだけ安く購入して、もし具合悪いところがあればオーバーホールすれば 問題ないだろうって軽く考えてたのね。 届いたM3はというと、ほとんど初体験みたいなものでしたからファインダー 覗いてうっとり、シャッター切ってにんまり 「おお、さすがM3。まっ、こんなものだろう。」って感じで満足して使って たわけです。 しばらくして、千分の1秒で露光ムラが出ることに気付いたので 「古いカメラだし、ここらでオーバーホールしてやるか」ということで、日暮 里のヤスダに持って行ったんですわ。そしたら、そこで衝撃的な事実に直面す ることになるのです。 参考までにと思い、ショーケースに並べてあった完全調整済みのM3のひとつ を見せてもらったところ、それはそれはびくっらこいちまったですよ。 ファインダーの見え方にしろシャッターの静かさにしても、自分のM3とは全 くの別物ってかんじー。自分としては満足してたあのM3っていったい何? 私のM3もオーバーホールすればこのM3みたいに生まれ変わるのだろうか?、 気を取り直してそのあたりのことを聞いてみると、なにしろ40年も前のカメ ラだから、その間の使い方や保存状態によって経年劣化は違ってくるので一概 に言えないらしいが、まあまあの線までは回復可能とのこと(でも部品代とか 余計に掛かりそうだし、かといって、あそこまで完璧にはいかないんだろうな)。 最高の状態に近いM3を見ちまった後ですからねえ、こころは揺れますよ。 やっぱ、完調の状態を保って使わなかったらM3対して失礼だし申し訳ない。 結局、オーバーホールは取り止めにして、後日ふたたび来店して“お買い上げ” となったのが現在使用しているM3です。これは2ストローク巻揚げの前期型 で、あの時見せてもらったM3よりシャッター音は更に小さいです(喋ってる と聞こえないくらい)。またヤスダでは、「3年くらいしたら、一度持ってき て下さい。具合を診ますから。」と言われました。これって3年保証ってこと なのかな? この経験によって得た教訓 1.中古ライカは値段の幅が広いが程度の差も大きい。 2.中古ライカを買うなら完全調整済み品か、信頼できる店で買うのが安心。 これらは中古カメラ全般に当てはまることのようです。でも、国産のメカニカ ル一眼レフと比べてしまうとライカってデリケートなカメラだな、と感じます。 ニコンFやトプコンREスーパーなどを何台もアメリカから取り寄せてました が、シャッターが不調だったりしたのは1台もありません。外観はベコベコで も中身は平気って感じ。ま、ライカよりはいくらか新しいわけだし(とは言っ ても30年は経ってる)一概には言えないことかも知れませんが、メンテナン スフリーの観点から精度と耐久性を比較すると、当時のニコンやトプコンの方 がやや上かな?って気がします。じゃあ、ライカって壊れ易いの?って決め付 けるのは早合点というものですよ。これはあくまで超マッチョな昔の国産一眼 レフと比較しての話だし、例の“悪魔の伝道書”にも書いてあったようにニコ ンなんかの方がむしろ異常なのです。「精度」や「耐久性」とかについての考 え方が初めから違う気がします。「メンテ無しでとことんもたせてやれ!」っ ていうのに対し、ライカは「最小限のメンテで完璧に元に戻り、その繰り返し で一生使える」というような。これは分解のし易さにも現れてるみたいです。 それだけに、古いライカは個体の程度に大きな幅があり修理や調整するひとの 技量によっても差が生じ易いので、初めての場合は特にお店選びに注意する必 要があると言えそうです。 ある程度目が肥えてきたら、外観はボロボロの格安品のなかから中身はバッチ リといった実用品とか、オーバーホールで完調に戻せる「難あり美品」などの お買い得品をゲットするのも楽しいかもしれませんね。 <ライカは高価で特別なカメラなのか?> ところで、「ライカというのは高価なカメラで自分には縁が無い」と思い込 んでるひとが多いかも知れませんよね。 さすがに「ライカなんて、ありゃあ金持ちのおっさんの“慰めカメラ”さっ。」 などという時代ではなくなりましたけど、なんとなく敷居が高いって感じは依 然として残ってるかも。 でもね、それほど特別なカメラではないんですよ、ライカって。 (ただし、押せば写るというわけにはいかないので、高性能でお手軽が当り前 の現在では“特別”だと言えなくもないか) ま、フルオートも楽でいいですけど、たまには自分で絞りとシャッタースピー ドを決めてピントも合わせて(あと巻揚げも)、じっくり撮ってみるのも悪く ないっすよ。操作の感触を味わいながらね。 今の新型カメラは2年も使えば市場価値はぐっと低くなっちゃいますがライ カは違います。特にM3などの古いライカは安定した人気に支えられて価値が 目減りし難いんですね。場合によっては、さんざん写真撮って楽しんだ後売り に出したら利子が付いて来た、なんてことも有り得るわけです。 また、最近のカメラは製造中止後しばらく経つとメーカーで修理を受け付けて くれなくなり涙を流すといったケースが多いのですが、ライカならノープロブ レムです。先ほど書いた日暮里のヤスダみたいな修理業者が国内にも数多くあ って、ずーっと後々まで面倒見てくれるからです。 この2点に関しては、やはり“特別”なんですかね?ライカってカメラは。 でも長い目で見れば、決して高い買い物ではない! <ライカM3 未来への展望> なんとも大袈裟なタイトルだと思われるかもしれませんけど、これから書くこ とは決してはるか未来の夢物語ではないのです。(....のハズ) 最近発売されたカメラ(銀塩、デジタルを問わず)のトレンドのひとつとして “金属外装”というのがあります。 最初からプラスチック製で世に出た携帯電話やノートパソコンと違って、昔の カメラがみな金属製だったことへのノスタルジーからでしょうか。メーカーさ んも消費者のその辺の気持ちを察知してか、メタル感覚の製品が多く見られる ようになってきました。 しっかし、かつての金属バリバリのメカニカルカメラの味を知っている人間に してみれば、デザインもなにか中途半端に思える今のメタル外装カメラでは満 足できないのも事実でして、ニコンFやライカM3などと同じくらいの質感と 風格を備えたデジカメが今後登場してくることなどは絶対に有り得ないと悟っ てますから、まっ、消滅することはないだろうが減産に向かうと予想される銀 塩フィルムを用いる昔のカメラで細々と銀塩写真を楽しむ道しか残されていな いのだろう、と覚悟だけはしていたのです。 ところがギッチョン、例のデジカメキット発表のニュースはそんな古カメ党の 人々に福音をもたらしたのでした。 フィルムの代りにキットをポーンと入れるだけで、昔のカメラがデジカメとし て生まれ変わる。なんとも夢のようではありますが、メーカー側のコメントに よると発売は間近とのこと。(これ、信じちゃって良いのでしょうか?) フィルム圧板の位置に撮像ユニットを置き、電池やメモリとかその他の回路ユ ニットはパトローネ室に納めるっていう明快なコンセプト。 カメラ本体のシャッターとどうやって連動させるのかとか、裏蓋の改造または パーツ交換はどの程度必要なのかというように、疑問は多いしまだ詳細は発表 されてないわけですが、まあ、やってやれないことじゃない! この方式ならM3は他のどのカメラよりも適していると思いますよ。 圧板とその裏側の部分だけ外せるから、なんならこれを液晶モニターユニット と交換したっていい。裏蓋ごとそっくり交換しなければならない普通のカメラ と違って、M3ではオリジナルの部分を極力残して対応出来るのです。 それに、巻き取りスプールが外せるのでここをモニター用の電池増設スペース に充てることが可能。 こりゃまさにM3のために生まれたキットじゃわい! プラスチックや電気仕掛けのカメラに天下を奪われ、今後はひっそりと余生を 送るしかないと思われていたM3が、デジカメとして颯爽と活躍出来る日がす ぐそこまで来ているのです。 <むすび> 今のカメラは便利になり過ぎました。 ライカは、操作が適度に面倒だから楽しいのです。 これに関しては、もし例のデジカメキットを装着した場合でも変わらずに言え ることだろうと思います。(ということは、あのムシ@デジカメの巨匠がデジ タルライカを首から下げて単体露出計で露出はかってシャッター速度と絞り選 んだりして........うーむ、これはちょっと想像でけへんなあ。なにしろ“F”っ て何?って質問したヒトだから..........) カメラは人間が使うモノだから、人間を置き去りにしてカメラだけが進歩して も意味がないんですわ。 60年代以降日本製一眼レフカメラが世界を席巻して、今日のAFカメラ全盛時 代へと続いて来ています。 もうとっくの昔に忘れ去られていいはずのM3(54年誕生)は、いま、眩しい くらい輝いて見えます。 わたしゃ、心底こう思うですよ。 「M3と出会えてほんとによかった。知らずにあの世に行っちまったらきっと 後悔するだろうな。」 ってね。 野 沢 昌 一 野沢麹店お丸山店(のざわこうじてん おまるやまてん) TEL.FAX 028-686-5758 自宅TEL 028-686-2150 E-mail nozawa@mxb.meshnet.or.jp