Lemmon彗星 (C/2025 A6)

2025/09/21(22朝) 清里 清泉寮駐車場

C/0225 A6初見。
予報では最大 4等まで明るくなるという事だったので北東の空が暗そうで晴天域になりそうな清里まで足を延ばした。
結果的には雲が多いながらも彗星の周辺は雲の切れ間に入る時間帯があったので収穫ゼロは免れた。
まだ尾は短いが、双眼鏡で比較的簡単に見つけられ 0.5度ほどの尾が確認できた。

26:47 (ISO 800 / 50秒×16)

撮影条件

2025/10/07(08朝) 富士宮市(自宅)

Astroartsの投稿写真では西日本・九州方面からの立派な姿の投稿が多く動向は気になっていたが、 富士山周辺はずっと曇りまたは雨という天気が続き平日は仕事もあって遠征もできず、ずいぶん間が空いてしまった。
順調に明るくなっていて、西空に満月があるにも関わらず自宅からでも双眼鏡を使うと簡単に見つかり短い尾も見えた。

27:57 (ISO 400 / 25秒×32)
28:15 (ISO 400 / 25秒×31)
28:32 (ISO 200 / 25秒×30)

撮影条件

2025/10/16(17朝) 裾野市富士山資料館駐車場

異常な曇天続きでまた間が空いてしまった。 前日夜までの雨が上がり晴れたので朝霧高原ではガスがたまることを危惧して東の開けた裾野市まで足を延ばした。
地表近くに薄いモヤがあって透明度はベストではなかったが、順調に明るくなっていてイオンテイルが分岐したり曲がりくねりながら長く伸びていることがわかる。

28:27 (ISO 800 / 20秒×29)
28:42 (ISO 400 / 20秒×17)
28:50 (ISO 400 / 10秒×18)
28:27 (ISO 800 / 20秒×29)

撮影条件

2025/10/17夕方 県道71号(本栖)

このあたりでは彗星の位置の関係で朝夕 2回のチャンスがあった。
西の視界の良い本栖展望台まで出かけたが、昼間の天気が良すぎて水蒸気が上がり、気温が下がるにしたがって濃いモヤとなってしまい、透明度は最悪。
右方向の甲府盆地の光害もいつも以上にひどく、残念な結果となった。

17:57 (ISO 200 / 7秒×32)
18:03 (ISO 400 / 7秒×)
18:07 (ISO 800 / 6秒×)
18:20 (ISO 400 / 20秒×16)
18:21 (ISO 400 / 20秒×32)

撮影条件

2025/10/23 富士ヶ嶺

到着時はほぼ快晴だったが、暗くなるにつれて急激に雲が広がってしまい、好条件となる 18:15くらいにはほぼ雲の中。
明るいうちの短時間露光のものしか仕上げられなかった。
最後に 1枚は、雲の切れ間が一番大きかったものを選んで単枚で処理したものなので荒れているが各部の色の違いはよくわかる。

17:52 (ISO 400 / 6秒×32)
17:58 (ISO 400 / 20秒×8)
18:17 (ISO 400 / 20秒)

撮影条件

2025/10/27 山梨県明野町

休みだったので晴れエリアを求めて山梨県明野町ハイジの村周辺まで足を延ばした。
概ね晴れたが甲斐駒ヶ岳方面からのちぎれ雲が時々彗星にかかって落ち着かなかった。
背景が暗くなってからの時間帯に撮影したものから雲の通過しているフレームを除外してスタックするのが 面倒だった(^^;)ので、反転してみたらけっこう雲の影響が見てとれて残念。時間を見て処理をやり直す。

相変わらずイオンテイルが複雑で変化が激しそう。

17:48 (ISO 400 / 6秒×32)
17:55 (ISO 400 / 15秒×31)
18:14 (ISO 1600 / 15秒×32)

撮影条件

2025/10/28 富士宮市(自宅)

平日で出かけられず自宅での撮影。
撮影開始時にはなかった雲がみるみる広がってしまい、結局スタックに使えたのは 15枚がやっとだった。
信じられない間の悪さ。

気のせいか昨日よりダストテイルがイオンテイルより相対的に目立つ気がする。
光害地だからイオンテイルの写りが悪いせいなのか、イオンテイルとの角度が大きくなったせいなのか判然としない。

18:17 (ISO 400 / 15秒×15)

撮影条件

2025/11/01 富士宮市(自宅)

用事で出かけていて、どうにかまだ彗星が見える時間帯に帰宅できたので自宅での撮影。
例によって部屋の窓からの撮影だったが、アタフタしていて赤道儀のセッティングが雑すぎて写野が回転してしまった。
なのでいつもは彗星基準で位置合わせしてスタックしているのに対して今回は Stella Image 9の自動位置合わせ(回転も補正してくれる)に頼った結果、イオンテイルのディテイルがぼやけてしまった。

撮影開始が遅くて高度が 10度を切っていたことや月明りの影響が大きいので、あまり写りは良くない。
それでもイオンテイルはまだ 5度以上の長さがありそう。
11/08くらいからは月が撮影時間に被らなくなるので持ちこたえてくれるのを祈る。

18:51 (ISO 400 / 15秒×31)

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2025/11/02 富士宮市(自宅)

今日も朝からベタ曇りだったが夕方になって急に晴れ間が見えてきたので、出かけるには間に合わず自宅で撮影した。
ちょうどいい時間帯(18:00-18:30あたり)に西方向を縞状の雲が通過してしまい、どうにか雲の切れ間に見えたフレーム 6枚で仕上げた。(とはいえ左下と右上には雲が入っているものも使用しているので背景の色や明るさのムラが悲惨)
19:30くらいには完全に晴れ上がったので、毎度のことながら本当に間の悪さを感じる。

雲の切れ間にも薄い雲があったのか、イオンテイルがほとんど写っていない。
画面左上にへびつかい座の球状星団 M12が写っている。

18:16 (ISO 400 / 15秒×6)

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2025/11/03 朝霧アリーナ

この彗星を追いかけ始めて初めて、まったく雲の心配がいらない好天だった。
しかし月齢13の月明りで背景が明るく短い露光しかできなかったうえ、痛恨のピンボケ...
さらにカラーバランス(Rチャネルのヒストグラムの形)がおかしくて画面全体が青緑になってしまい処理に苦戦した。

地平線に対する尾の角度がだいぶ立ってきたので縦構図に変更した。
彗星のすぐ上にへびつかい座の球状星団 M12が写っている。

18:01 (ISO 400 / 15秒×60)

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2025/11/06 富士宮市(自宅)

晴れたが地上付近のモヤで透明度が劇悪。
自宅では背景が地上の照明で非常に明るくなってしまい、 双眼鏡では存在確認できてかろうじて尾も確認できたが、カメラの写野に導入することができず撮影は断念。

2025/11/07 富士ヶ嶺

近日点通過前日。
夕方晴れたので仕事を少し早く切り上げて出かけた。
アリーナあたりでは天子ヶ岳周辺が厚く背の高い雲をかぶっていたので、富士ヶ嶺まで足を延ばした。
18:30まで撮影はしたものの、後半はほぼ満月(月齢16)が昇ってきて影響を強く受けたことと、風がなく気温の低下で低空の濁りが悪化したこととが相まって写りは悪い。
撤収時の気温は 7℃。本格的に寒くなってきたが追いかけられるのはあと数日。何日晴れるかな。

イオンテイルが写りにくくなってきたのと対照的にダストテイルは明るくなっているように感じる。
画面右端にへびつかい座の球状星団 M10が写っている。

17:43 (ISO 640 / 15秒×35)
17:56 (ISO 800 / 15秒×40)
18:09 (ISO 800 / 15秒×60)

撮影条件

2025/11/10 朝霧アリーナ

夕方になって晴れてきて透明度もまずまずに思えたので無理せずアリーナで撮影。
撮影開始時の気温は 8℃で撤収時の気温は 6℃。
期待していたよりは背景が明るく、はくちょう座あたりの天の川も迫力がなかった。

月明りがないことと透明度がまずまずだったためだと思うが、思っていた以上にイオンテイルが長く伸びていた。
暗くなりきらないうちの画像では画面をはみ出しているがカラーバランスの調整がうまくいかない。
18:00からの撮影分はだいぶ高度が下がっていることや風が収まってモヤが溜まり始めてしまい大気減光が大きい。
この先あまり静岡県の天気予報は良くないので、そろそろ見納めになってしまうかもしれない。

17:44 (ISO 800 / 15秒×48)
18:00 (ISO 1600 / 15秒×48)

撮影条件

まとめ


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