C/0223 A3初見。
朝霧高原方面で東の視界が開けた場所の候補をいくつか考えていたが、
曇っているようだったので、即興で県道469号線沿いを東に向かい、
村山浅間神社の前あたりでどうにか腰を落ちつけることができたが、
時間を無駄にしてしまって空はかなり明るくなってしまっていた。
全天ほぼ晴れていたが、彗星のいる東の空にだけ薄い雲があった。
彗星の左方には美しい地球照をともなった細い月があってとてもきれいだっただけに残念だった。
前日に続いて晴れたので、時間の節約のため同じ場所に行った。
また、撮影開始に合わせるかのように雲が湧いてきてしまった。
05:02 (1/2秒×16)
05:03 (1/4秒×16)
05:05 (1/8秒×16)
近日点を 9/27に通過して西の空に回り徐々に太陽から離れ、そろそろ見え始めるかどうか、という日。
休日だったので信州方面にリンゴを買いに行き、その帰り道のどこかで彗星を撮ろうと思っていた。
諏訪湖より西のエリアでは西の山の上には雲が湧いていて彗星が見えそうもなかったので、
山からはなれるように東に向かって八ヶ岳南麓で西の開けている場所を探して走り回り、
標高 950mくらいの農道わきで撮影した。
17:50くらいに 8×42双眼鏡で捕捉。18:00くらいには肉眼でも 2度ほどの尾が見えるようになった。
17:54 (1/4秒×16)
17:57 (1/4秒×15)
17:58 (1/2秒×15)
18:01 (1秒×15)
18:02 (2秒×16)
祝日だが休みではなく在宅勤務していたので遠出できず、自宅の窓から撮影した。
常にスジ状の薄い雲が低空からせり上がってくるような状態であったにもかかわらず、
初めて自宅で肉眼で尾が見えた(6度ほどの長さだった)ので感激した。
アンチテイルにしては細すぎるビーム状のものが写っている。
よく見るとアンチテイルは淡く広がっているようなので、軌道面をちょうど真横からみているために特に明るく見えているのかもしれない。
頭部が山の稜線に沈んだ後もしばらくは尾だけが見えていた。
※ ビーム状のものは Neck Line Structure(NLS)と呼ばれるものだと知人から教えてもらった。
18:11 (ISO100 8秒)
18:22 (8秒×16)
18:33 (ISO160 8秒)
18:45 (ISO250 8秒)
撮影風景
仕事を 30分早退させてもらって職場から比較的近い海辺の公園で撮影した。
17:45には 8×42双眼鏡で捕捉でき、すぐに撮影開始したが、
常に西から流れてくる雲で邪魔されなかったショットが一コマもないうえ、
一番晴れ間が大きかったタイミングで飛行機まで横切るなど散々な状態。
前日同様、アンチテイルの中にビーム状の構造が見えている。
画面中央付近の大きな星のようなものはへび座の球状星団 M5。
17:56 (ISO 100 2秒×16)
17:59 (ISO 200 2秒×16)
18:01 (ISO 200 4秒×16)
18:04 (ISO 200 4秒)
18:04 (ISO 200 4秒×16)
18:06 (ISO 200 4秒)
18:10 (ISO 200 8秒×16)
15日以降、昼間は晴れても夕方には山の上空に雲が湧いてしまうというパターンが続いていてやきもきしていた。
この日は日曜で GPV予報で北西に行くほど雲が少なそうだったので、
早めに家を出て中央道沿いに晴れているところまで走ってみた。
北杜市あたりで雲を抜けて西半分が晴れあがったので、
西の見晴らしがよさそうなハイジの村の駐車場で腰を落ち着けた。
ニュースでも報じられるようになって多くの彗星見物の人のクルマが出入りしたので落ち着かなかったが、
透明度の良い暗い空で初めて雲の心配をせずに撮影できたのは本当によかった。
17:45には 8×42双眼鏡で捕捉できて撮影開始、18:00には肉眼でも頭部が見え始め、
18:20くらいになると肉眼でも 10度くらいの尾が見え、双眼鏡で見た景色は圧巻だった。
軌道面がだいぶ左(東)側に行った(地球が西に動いた)のでアンチテイルが折れ曲がったような形に見えており、
ダストテイルもゆるやかにカーブして見えるようになってきた。
また尾の左側の背景はあきらかに尾の右側よりも明るく、軌道面にダストが広く分布していることが感じられる。
18:10 (ISO 1600 8秒×16)
18:36 (ISO 400 20秒)
自宅から彗星方向だけぽっかりと雲がない事が見てとれたので出かけずに自宅で撮影した。
低空からじわじわ雲がせり上がってきたが、彗星にかかる前にどうにかそれなりの枚数を撮影できた。
8×42双眼鏡ではかろうじてごく短い尾が見える。βOphが目印となって見つけやすかった。
前回撮影時から 10日ほど過ぎてしまったので、だいぶ暗くなっていてアンチテイルも見えない。
19:04 (ISO 1600 / 6秒×32)
19:11 (ISO 800 / 15秒×16)
翌日は仕事だったが、久しぶりに快晴になったので前々職の同僚と合流。
彗星と秋の対象をいくつか撮影して夜半前に撤収した。
彗星はだいぶ暗くなってきて、へびつかい座の天の川の中にいて周囲の微光星に埋もれ気味。
周囲には暗黒星雲も入り乱れていて正しい色がよくわからない。
8×42双眼鏡で見た時は画面中央右寄りにある NGC6633が彗星状に見えて紛らわしかった。
まだ双眼鏡で2度ほどの尾が見えていた。
富士ヶ嶺に向かったが、R139県境から右折して少し進んだあたりで富士ヶ嶺周辺には雲がかかっているのが見えたので、
いったんその場所で機材を展開したが、撮影を開始してすぐに雲の襲来を受けたので、
晴れ間の大きそうなアリーナに移動してみた。
しかしアリーナでも彗星方向に雲が居座っていたので、さらに猪之頭公園に移動して、雲の合間からどうにか連続で 7コマ撮影できた。
(それでも薄い雲や飛行機雲の痕跡が写り込んでしまっている。)
彗星の太陽からの離隔が大きかったので間に合ったが、そうでなければ無駄足を踏むところだった。
8×42双眼鏡で、そろそろ尾がわかりにくくなっていたが、写真ではまだよく尾が写る。