4月30日(木)出発の日

まず、佐藤@柏君が常磐線の遅れで15時過ぎに土浦へ到着。そのちょっと前に大泉君から電話が入り、打ち合わせが長引いているとの連絡があったため、佐藤君とメドがつくまでちょっと飲もうかとの話になり、16時前から土浦市内の飲み屋を捜した。なかなか無いもんですねえ、平日の17時前に開いているところは。結局土浦駅ビルの寿司屋でやっとビールにありつけました。ここで2時間以上飲んでしまった。19時ころ私の自宅に戻り、カメラや雑誌などで時間をつぶし大泉君を待った。

21時半位に大泉君到着。荷物をちょっと移し、お茶を飲んでから出発。22時を少し回っていた。セブンイレブンで翌日の朝食と昼食を買い、土浦北ICから常磐道に乗り、磐越道を経由し東北道を北上した。

 

5月1日(金)初日

あじゃらPAで朝食。天気は高曇り。多少寒いけど快適な朝である。すぐ出発。大鰐弘前ICで高速道を離れ、一般道からアップルロードを経由して岩木山神社へ向かう。

途中の道で「いつもより岩木山の残雪がすくないんじゃないか。」との話題がでたが「毎年そんなふうに感じてもいつものところまで滑れましたよ。」との話で「確かにそうだったな。」と自ら言い聞かすように納得した。そのうちリンゴ畑が出てくるとなんか白い。あれは花が咲いていると目の良い大泉君が言い出した。私は消毒に使う農薬散布で白いんじゃないの、と大して気にしていなかったが、良く見るとやっぱり花が三分咲き位であった。

こんな事は10回以上通っているけど初めてだ。

一応、春山スキーバスの時刻表チェックと思ったら、時刻表になにやら紙が貼ってある。「雪不足のため、4月23日をもちまして春山スキーバスの運行は中止しました。」

ガーン、なんということだ。そんなこと言っても多少歩く覚悟をすれば滑れるのでは、と思ったが車一台では動きがとれない。

結局、岩木山は諦めて、一応観光で頂上を踏んでから、山菜を仕入れて、温泉に浸かろうという結論に達した。岩木スカイラインの開通時間7時半に料金所通過。八合目駐車場には8時ちょっと前に到着。嶽コースの出発点を確認したら、確かに雪は無い。いつもはびっしり付いている雪のすり鉢状態が、ところどころに汚れた固まりが点在するのみ。これでは滑れない。

リフトを一番乗り(8:30)で出発し、頂上へ向かった。ふきのとうも食べ頃をすっかり過ぎてでっかくなっている。何年か前のGWには、吹雪の中を根性で登った場所だ。

頂上には9時過ぎに到着した。風も無くのんびりした日和である。ここからは360度の眺望が広がる。雪は頂上には全くなかった。避難小屋もいつもの年は半分埋まっているのだが、完全に露出している。神社の前からいつもスキーを着けて滑り出す訳だがその斜面もところどころに雪の固まりが少し残っているだけだった。

一応、ぬるいビールで乾杯。佐藤君は日本百名山を一つ征服したことにはなる。証拠写真を撮ってから下山。岩木山の下りのリフトに乗ったのは初めてだった。あー、もったいない。

嶽温泉の岩木屋(土産物や山菜を置いてある)に行くと朝2パックあった「たらのめ」が無い。他の店も覗いたけどどこにも置いていない。再度岩木屋に戻り、「たらのめはもう無いの?」と確認すると売り子のおにいさんが「ちょっと待ってください」と奥へ行き、一袋ぶら下げてきた。丁度1,000円分とのこと。即、購入し、その他にコゴミ,ウドも買った。

いつもは嶽温泉に入っていたが、今回は湯段温泉へ行った。嶽温泉から車で数分の近い所にあるなかなか落ち着いた風情の温泉である。入浴後、駐車場にマットを広げて昼食をとった。ここで作戦会議である。

このまま岩木山にいても、スキーは出来ないので、今日中に八甲田へ移動することに決定し、湧水のある所で水を仕込み、弘前市内へ向かった。途中スーパーに寄り、忘れてしまった菜箸や割り箸等を購入。その後桜の名所である弘前公園を廻って鎌田屋(津軽漬の老舗)に寄って自宅へのお土産の手配をした。当然、弘前公園の桜はソメイヨシノはもとより枝垂れ桜まで終わっていた。どうも観光客はキャンセル続出だったようである。

いつものように青森空港経由で八甲田へ向かった。あちこちの道が改善されていて、八甲田への道もずいぶん良くなっている。いつも弘前で寄っている「ねぷた茶屋」は今回パス。初日の夕食は山菜天婦羅なのである。

明るいうちに八甲田に着いたのは何年ぶりだろう。酸ヶ湯の駐車場をテントサイトとして天婦羅の準備を始めた。電話を掛けに行った大泉君が情報収集がてら酸ヶ湯旅館の掲示板を見てきた。「全部のコース×でしたよ。」と興奮した声が聞こえた。「えっ、まさか。そんな事は無いだろう。」と聞くと、新しい情報が18:30に入るとのことだったので、それを確認してから考えよう。天婦羅が先だ。

相変わらず、山菜天婦羅はうまい。特に今回仕入れたウドは絶品だ。春の香りが口中に広がる。ビールもすすむ。で、18時半となった。大泉君が再度確認に行った。答えは無情にもコースとして滑れるところは無いというのが結論だった。八甲田大岳と硫黄岳の斜面だけ滑れるらしいとのこと。薮を漕いで南八甲田の櫛ヶ峰まで行けば滑れるとの情報もあった。しかし箒場平,八甲田温泉,銅像コースをはじめ著名なコースは全て閉鎖。高田大岳の斜面も駄目とのこと。信じられなかった。毎年、八甲田で見掛ける三浦敬三氏(三浦雄一郎氏の父で90歳前後)も今年は諦めて帰ったとの事。こんな事は少なくともここ70年間は無かったと言い残して。

さて困った。なんとかタラノメは入手できたので、山菜天婦羅は満喫できたけど肝心のスキーが絶望的となった。そう言えば月山に向かうパーティもあったそうな。明日は八甲田観光と温泉ツアーとして残り2日間をどうしようか・・・・・

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