今回のツアーはカメラの故障がちょっと残念だったが、晴れたから大成功と思っていた。
が、しかし・・・
ここから鬱陶しい後日談があるのだ。
8月16日は時差ボケ解消日と考え、休みを取っていた。ちょっと数日前から下痢とまではいかないけれど軟便気味が続いている。これは多分疲れと食べつけないものを食べていたからだろうと甘く考えていた。熱もなければ、吐き気も全く無く、食欲はいつもどおりなのだ。
8月17日は出社した。溜まっていたメールを読んでいるだけで結構時間が過ぎて行く。写真部門へ行き、現像を頼んだ。今回は会社からフイルムを預かり、会社で使うそうなカットを撮ってくるように依頼されていたのだ。(ブローニーのリバーサルフイルム)
他の部署で打ち合わせをやっていたら写真部門から電話が入り、8本中5本は未露光だ、と言うのだ。びっくりして写真部門へ行った。本当に未露光なのだ。1本は例の皆既日食中のトラブルなので覚悟していたが、なんと2日目の3本まではちゃんと写っていたがそれ以降の5本は真っ黒だ。カメラは正常に動いていたはずなので、ペンタックスへクレームだ。全くどうなっているんだ、と腹が立つ。今日はさっさと帰って明日はペンタックスに行こう。
自宅に帰り、食事を済ませたが、どうも腹の調子が異常だ。相変わらず軟便だが、下腹が張り、残便感がある。すっきりしないのだ。カミサンが風呂から上がり扇風機にあたっていた。その風が不快に感じる。もしかして熱でも出たかな?と体温を測ると37.9度もある。熱に弱い私としては普通なら寒気がするのだが汗は出てくる。こりゃーだめだ、と土浦協同病院の救急に電話をするとちょうど始まる時間だというので自分で車を運転して行った。
担当は若い女医だった。トルコから帰ってきた事や症状を詳しく話すと「最近、腸炎がはやっていますから。」などと言うので、外国帰りと普段は胃腸は丈夫な事を説明し、「一応抗生物質と下痢止めを3日分出しておきます。」との返事をもらった。念のため検便と血液検査も行なった。「この検便の結果は来週の月曜日に話しますので来られますか?」と聞くので、「このまま治ってしまったら来ません。より具合が悪くなるようだったらもっと早く来ます。万一コレラか赤痢でも出た場合はそちらから私を探すようになるんじゃないですか?」などと生意気な返事をしたら「ワガママですねえ。」と少しムッとしていたようだった。
家へ帰り、下痢止めを飲み軽く蕎麦を食べてから抗生物質(クラビット)を飲んだ。すぐ寝たが苦しくて目が覚めた。熱を測ると38.4度もある。解熱剤はくれなかったので自宅にあったバファリンを飲み再び寝た。
8月18日(水)
朝起きて検温すると36.8度と下がっていたが、寝不足もあるので今日は休みにした。
夜、学生時代の同級生のお通夜に行った。16日に千葉の海で7歳の娘が溺れたのを助けようとして自分が波にのまれてしまったらしい。娘は他の人に助けられた。同期が10人以上集まった。当然飲むことになる。その頃は下痢も治まり、全く通常の状態になっていたのだ。
8月19,20日(木,金)
19日は新橋のペンタックスのサービスに立ち寄りクレームの件を話す。カメラを奥へ持って行き、戻ってくると「おっしゃる通りです。フイルムの方は本社に相談して・・・」と言うので、別にプロではないので会社からフイルムと現像代の実費を請求するだけでOKです、と伝える。カメラは修理とオーバーホールをキチンとをするか、もしくは新品交換ですね、と言うと即「新品と交換いたします。吟味したものをご用意させていただきます。」との返事だった。
その後会社へ行く。普通に勤務した。19日夜は寿司屋で飲む。深夜帰宅。
20日は通常勤務後、真っ直ぐ自宅へ帰る。
8月21,22日(土,日)
土日で休み。体調は全く正常。
8月23日(月)
出社。10:40に自宅から電話があり、病院に連絡を取るように言われる。すぐ病院へ連絡すると「先日の便から赤痢菌が出ました。すぐ来られますか?」との話だ。赤痢と言われては行かざるを得ない。会社に赤痢菌が検出された事を伝え、早退する。またJTBにも一報を入れておいた。
13時過ぎに病院へ到着。体調を聞かれたが全く正常と話した。今回も検便を実施。先日の3日分の抗生物質が効いたと思うが、念のため5日分出します、との事。なお法定伝染病なので保健所へ連絡したと伝えられる。私は隔離を覚悟していたが、4月から法律が改訂され症状が無い場合は隔離されないらしい。3月までだったら即2週間の隔離だったとの事。
自宅に戻ると既に保健所が来たようだ。逆性石鹸を一ビン置いて行き、トイレの周辺の消毒をしておくように言われたらしい。保健所に自宅に戻った事を伝えると2人でやってきて、症状の出た日や帰国後どこに立ち寄ったかなどあれこれ聞かれた。また家族全員の検便も指示された。
会社へ連絡し、隔離じゃなかった事を伝え明日からも通常通り出社します、と言うと「産業医と相談したが赤痢菌の陰性が確認できるまで自宅待機して欲しい。」と言われた。次の通院は1週間後の30日なのでまた夏休みを取るような状態になってしまった。(私病なので有給休暇扱いなのだ)
8月24〜29日
二度目の夏休み状態なので、ぶらぶらしていた。25日に東京へ行き、書店,ペンタックスのサービス,ヨドバシカメラ上野店へ寄る。
28〜29日は喜連川のお丸山店へ行き、夜は美和村の星祭りへ行った。
8月30日(月)
病院へ行った。先週の検便では陰性だったことが伝えられ、治療は終了となった。ただ保健所の検便が残っている。今日と明日の2回とも陰性が確認されると安全宣言となるのだ。
会社に連絡を入れて明日から出社することを伝えた。
というような顛末で、思いがけない体験をしてしまった。トルコ大地震をのがれるのと皆既日食の快晴の空に全ての運を使い果たしたようで、帰国後は散々だった。
後の心配は来年の年賀状の写真なのだ〜。
- 終わり -