ネットで最近、星峠の棚田での死亡事故(撮影者が夜間車ごと田んぼに転落)に関連して、撮影地でのクルマのライトの扱いなどのローカルルールの是非について話題になっていました。(例えばこちら→http://reflexions.jp/tenref/orig/2019/05/07/8588/)

天体写真に限らず、夜景、あるいは昼間の風景などでも、有名なスポットというのができて人が集まり、そこでヌシのような存在やらその場所でしか通用しないような変なローカルルールができていくのはふつうに見かけます。
この事故の場合は、おそらくクルマを方向転換しようとしたか何かで、そういうルールに気を使って暗闇でライトを点けずにバックして落ちてしまったんだろうと勝手に推測していますが、もしそうだとしたら本当に残念なことです。
何はなくとも安全は最優先されるべきで、クルマの移動をするならライトをつけて周囲をよく見て動かすことが問題にならないような環境(周囲の人の気持ち)であるべきだと思います。(たとえ死亡事故にいたらなくても田んぼにクルマが落ちれば農家には大変な迷惑がかかるわけですし。)

一方で、最近は天体写真を撮る人しか集まらないようなスポットでも、いわゆる「気が利かない人」が増えているのも強く感じることです。
例えば、後からクルマで進入してきて停車してからもずっとヘッドライトを消さなかったり、なぜかブレーキを踏みっぱなしでランプが煌々と点灯しっぱなしだったり、ルームランプを煌々と点けて、あるいは不必要に明るい LEDライトを振り回しながら機材の展開を始める、あるいはノートPCのモニタを減光処置もせずに使っている人などがざらにいます。

あるいは、そういうクルマの進入の可能性がある場所で寝転んで星を眺めることを当然として、逆に「ライトを点けずに進入されたら怖いです」などと本末転倒なことをいう人すらいます。

野鳥の撮影については Nikonがこんなガイドを紹介していましたが、天体写真の世界でも似たようなガイドが必要になっているのかもしれません。
このガイド、読んでみればわかることですが、いたって常識的な事ばかりです。
が、それをわざわざガイドとしてまとめて周知していかなければならないくらい恥ずかしい状況になりつつあるのでしょうね。


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