8月12日(木) 7日目
昨日寝たのは23時過ぎでペルセウス座流星群の観望は2:30からと案内があった。しかし体力的に苦しいと思ったのでパスするつもりでいたが、ゴソゴソ音がするので目が覚めてしまった。同室の大泉君と小沢氏が準備していたのだ。目が覚めてはしょうがない、お付き合いすることにした。
ツァイスの双眼鏡だけ持って外へ行く。結構水銀灯が明るい。観望場所は大学寮から歩いて2分ほどの大学校舎だ。道路の反対側に廻り込むと何人か先客がいた。しかしここも水銀灯が照らしていて眩しい。ちょっと星を見る環境ではない。校舎の陰で双眼鏡を覗くとさすがに透明度は抜群である。アンドロメダ大星雲を見てから周辺を見たら三角座のM33があっさり入ってくる。日本ではコントラストがよほど良い空に恵まれないと見つけにくい。場所を知っていて先入観も駆使してやっと見える程度だ。これで水銀灯が無かったら抜群の空と言えるだろう。肝心の流星もいくつか見えたが、極大は明日だし、それほど興味もないので1時間程で切り上げた。明日の出発は6時(サマータイムなので実質5時だ)と早いのだ。
今日は首都アンカラまでの約700kmの長旅だ。しかもカッパドキアの観光もあるので朝は早い。5時には起きてすぐ朝食だ。6時に出発してカッパドキアに着いたのは10:35。ゼルベの谷だが、バスへ戻る時間がたった15分と言われる。光線の具合がイマイチなので、ひたすら歩いて撮影に適した位置を探した。素早くシャッターを切り何枚も写す。(写真23)パムッカレと異なり規模はかなり大きい。奇妙な形状の岩塔があちこちにあってなかなか素晴らしい見物だ。それにしても15分は短い。
23
続いてウチサールだ。ここも15分だと・・・。同じく光線の向きが最悪。先ほどと同じように一生懸命歩く。なにせドピーカンなので汗も噴き出てくるがあっという間に蒸発してしまう。バスに戻ると再び汗だ。(写真24)
24
次に連れて行かれたのは、バザール54という絨毯屋だ。1室に全員連れ込まれ飲み物を聞かれる。私は白ワインを頼んだ。日本語を操る説明員がいかにトルコ絨毯は手が掛かっており素晴らしいかを力説する。2名の補助員が次々に絨毯を床に広げていく。是非触って感触を味わえと手招きをしている。見て触るのはタダだ、と何人か促されていろいろな絨毯を触っている。子供が最も高価な絨毯を指差しこれが一番良いなどと言って親を苦笑させていた。出てきた白ワインは冷えていてなかなか美味かったが説明を聞いているのが馬鹿馬鹿しくなった私はトイレにいくふりをして1室から抜け出しタバコを吸っていた。何人かは購入したようだ。それにしても絨毯屋で1時間半も時間を費やし、カッパドキアを合計30分しか見せないなんて言語道断だ。全く腹が立つ。
昼食はカッパドキアの中にあるレストランだ。日本人スタッフがいてあれこれ説明する。岩塔部分も利用した建物なので中は薄暗い。照明も控えている。食事のパターンはいつもほぼ一緒なので段々飽きがきた。
次がキョレメ野外博物館。ここは45分ほど時間を取った。ちょっと人がうろうろしているので撮影には邪魔だ。
そこからカイマクル地下都市へ行く。時間が無くまた他の旅行客が順番待ちをしている状況だったため、撮影もせずにバスへ戻ってしまった。他の人がバスに戻るまでビールを飲んで休憩していた。
そこからはアンカラへ向けてひた走るだけだ。アンカラのホテルに着いたのは21時近かった。1日に15時間も行動するのは常軌を逸している。日本だったら客とトラブルになるところだ。でも日食ツアーは晴れさえすれば文句は出ないんですねえ。でも疲れた〜。
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