7月14日に衝を迎えた木星ですが、今年の梅雨が異常に天気が悪く、7月はなんと一晩も木星の撮影ができませんでした。
4月から撮影はしていましたが、5月、6月とふつうなら気流が落ち着いてくる時期も非常にシーイングが悪い日が多く、模様の詳細をまったく写せずにいました。

それでも 8月に入ってようやく晴れる日が出てきて、下旬には夏らしく気流も安定してきました。
そんな中、8月18日には System II 100°あたりに NTBs jetstream outbreakが発生しました。白斑を先頭に、周囲よりもかなり短い周期で自転して追い越していきつつ、後方には暗斑が発生する様子を映すことができました。

さらに、9月2日には第二の、そして 9月7日には第三の outbreakが相次いで発生。
それぞれ 1日に 10°ほどのペースでどんどん前進していったので、毎晩のようにみていてもどの outbreakなのかすぐには判別できないほどでした。

現象はまだ継続しているのですが、ここ数日は急に涼しくなって、それとともに気流が落ち着かなくなってしまっています。

これからどういう変化が起こるのか、15cmでも十分に追いかけられる活発な現象なので、お天気がとても気になります。


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