いよいよ本番
2009/07/22
朝、3:00にホテルを出発の予定だったが、人員確認などに手間取ってなかなかバスが出発できない。
夏で薄明の始まりが早いので、北極星が見えなくなってしまっては朝早く出発する意味がなくなってしまうため、ちょっと心配になったが、ざっと 15分遅れで出発。空はかろうじて金星が見える程度の薄曇り。
武漢の街中は、そんな時間帯だというのに驚くほど大勢の人が活動している。昼間よりも気温の低い時間に活動するのだろうか。
無事に現地につき、黙々と機材を展開。天然芝なので結露していないか心配だったが、たえず弱い南西の風が吹いていることもあってよく乾燥しており問題なし。
肉眼でもかろうじて北極星が見えたので、極軸を設定したり、ビニール紐で南北線を設置したりした後、西の空の木星の衛星でピントの確認をしたりしているうちに夜が明け始める。
雲は低層に広がっており、場所によってはかなり厚く黒い部分もあって不安は募るが、もう悩んでも仕方ない。さらに機材の設置や最終稼動チェックを進める。
リハーサルで判明した暑さ対策として、三脚に薄い台所シート(アルミを貼ってあるもの)をかけて日陰を作り、そこに赤道儀のコントローラやノートPCを配置。日が出ると風もやや強くなったが、台所シートが飛ばされてしまうほどではない。さらに、ホテルにもどらないことになったために持参することになったスーツケースを立てて少しでも日陰を作るようにして、ミネラルウォータなどを日陰に置いた。
後発の人にマックでハンバーガを買ってきてもらい、みんなで屋外朝マック。 ^^;
太陽のまわりには暈がかかり、その一部が虹色の幻日となっていたり、高空の飛行機雲の影が低層の雲に映る様子など、いかにも天候悪化の前兆となるような現象が見られて、ますます不安は募るが、雲の移動してくる方向には青空ものぞいていたので、そこに望みをかける。
暑さに備えて、ミネラルウォータを 2本持参していたが、予定より屋外にいる時間が長くなったので、サッカー場のテントの臨時売店で、ミネラルウォータ 2本を追加購入。ついでにお土産用の Tシャツも購入。
とりあえず薄い雲があるものの、天気の変化はいたってゆっくりなので、雨に降られるようなことにはなりそうもない。
あとは日食が始まるのを待つだけだ。