EPH version 1.4.8 [New! on 2012/03/02]

それって何ですか?

彗星や小惑星の観測をする時の位置推算をお手伝いするためのプログラムの事です。
命名の由来は、ありきたりですが、 "EPHemeris" です。
 

何のために作ったの?

精度の高い太陽座標の計算を行い、 高精度の位置推算を行うことが最大の目的でした。
過去のデータからの同定機能や流星群の出現可能性の計算、 メトカーフ法のためのシフト量計算機能などもあります。
 

download & install

現在の最新版は ver.1.4.8です。
19年(?)ぶりにバージョンアップして FreeBSD(curses)対応した ver.1.4.0を、さらに Linux/MacOS X/Windowsにも対応させ、カラー端末対応、MPCからの軌道要素データのインポート機能などを強化しました 。
ver.1.4系以降は DOS環境のサポートをやめましたので、DOS環境でお使いになる方は Historyに掲載されている ver.1.3系をダウンロードしてください。
 
配布は基本的にソースコードでの配布となります。
下のリンクからダウンロードし、展開後、ドキュメントにしたがって makeしてください。(要 GNU make, gcc)
eph-148-src.tar.gz / eph-148-src.zip --- (Last Updated: 2012/03/02)
 
なお、Windows版についてはバイナリを用意しました。
以下のリンクからダウンロードできます。
eph-148-bin.zip --- (Last Updated: 2012/03/02)
 
また、マニュアルを LaTeXで書き直しました。
LaTeXのソースコードは以下のリンクからダウンロードできます。
eph-doc_20120228.tar.gz --- (Last Updated: 2012/03/02)
 
生成された PDFは以下から直接参照できます。
* ユーザーズガイド / チュートリアル --- (Last Updated: 2012/03/02)
 
2015/03/23 GitHubに ver.1.4.8および ver.1.4.9a4(未リリースだったもの)を公開してみました。
https://github.com/Satoru-Yamane/EPH
 

History

公開は 1993年頃までは PC-VAN, NIFTY-Serve, ASCII-Net/PCSなどのいわゆるパソコン通信(BBS)上で行っていました。
当初はバイナリのみの配布でしたが、GNUの termcap libraryを使用していたこともあり、 最終的にはソースコードを公開しました。当時の最終版は
EPH13A-SRC.LZH --- (Last Updated: 1993/06/01)
です。
また、使用方法についてのドキュメントを含むバイナリ・パッケージは長らく行方不明でしたが、2011/01/20にハンドルネームwasatさん(西山さん)から送っていただきましたので、こちら、
EPH13A.LZH (117,602 bytes)
に置きました。
 
2011/01/29 HN:wasatさん(西山さん)による cursesでの FreeBSD対応パッチをそのまま使わせていただいて ver.1.4.0を公開しました。
2011/02/06 Linux/MacOS Xへの対応をした ver.1.4.1を公開しました。
2011/02/21 カラー対応した ver.1.4.2を公開しました。
2011/09/10 MPCデータ import(FreeBSD/MacOS Xでは downloadも)可能な ver.1.4.6を公開しました。
2012/02/19 ver.1.4.7公開。MPCデータ import時の直接 downloadが Windows/Linuxなどでも可能になりました。(libfetchから libcurlに変更) また、マニュアルを LaTeXで書き直しました。
2012/02/25 ver.1.4.7p1公開。また、マニュアルはソースコードとは別パッケージとしました。
2012/03/02 ver.1.4.8公開。ハードコードされていた UT-TT補正値をファイルから読み込むようにしました。
 

共同開発者について

アーカイブに含まれるドキュメントを見ていただければわかるとおり、ver.1.3系まではハンドルネームKentさん(長田さん)という方との共同開発です。(ただ現在は連絡がとれません。ご本人とコンタクトしたいのですが...)
基本的な計算ルーチンはKentさんがお書きになり、 私はメニューシステムや軌道要素編集、計算結果の表示などの各種 UIをメインに書きました。
(ちなみに Kentさんは、1975年はくちょう座新星(はくちょう座V1500)の発見者であり、 RISAというソフトウェアの作者でもいらっしゃいます。)
 
ver.1.4からは FreeBSD(curses対応: その後 Linux/Mac OS Xにも対応)にて使用できるようになった他、MPCの download/importなどの機能強化、またマニュアルの LaTeX化と改訂などがされましたが、これはほぼすべて、ハンドルネームwasatさん(西山さん)による成果です。
また、ver.1.4.1での MacOS Xへの対応に当たっては、実機を持っていなかった私にかわって、ジュニアさん(佐野さん)、@kojiakiさん(小島さん)にコンパイルおよび動作確認をしていただきました。
皆様に感謝いたします。
 

ご連絡方法

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