SOSS2
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それって何ですか?
- 太陽黒点のスケッチ観測をする方のデータ整理をお手伝いするためのプログラム群の事です。 命名の由来は、ありきたりですが、 "Sun-spot Observation Support System - version 2" です。(まんまやないか)
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何のために作ったの?
- 位置の入力にデジタイザを使うことによって、 あのわずらわしいネットによる位置読みをなくすことが最大の目的でした。
出力は単に相対数の計算やグラフ表示にとどまらず、 データ検索や黒点群ごとの表作成や同定、展開図、 はては 11 年継続して使わないと意味のない蝶型図の出力などが可能です。 -
どんなハードウェアがあれば使えるの?
- ドキュメントより抜粋。(時代を感じさせる。「きゅーはち」の黄金時代でした。)
CPU : NEC PC-9801 series ( RAM 512KB 以上 ) (NDP(80?87) 装備が速度的には望ましい) 補助記憶 : FDD 2 台以上 or HDD (HDD が速度的には望ましい) デジタイザ: 黒点の位置測定にのみ必要 ぺんてる DST-4AN MODEL30 プリンタ : f_sun で群明細表の印刷をする時や各種レポートの印刷などに必要 NEC PC-PR* series / NM series のいずれか
# 昨今の CPUでは、逆に高速すぎて動かないかもしれません。 ^^;;;
# っていうか、今の PC-98って GLIO ROMを積んでいるんでしょうか?-
【蛇足】
- 2004/02/24より、開発環境を WindowsXP + Anex86(Windows上の PC-98エミュレータ) という形に移行しました。 (それまでは中古の PC-98Noteをなんとか捜し出して来て使っていました。)
実行時に若干の問題(※)はあるもののしっかり動いているようです。
設定時には Anex86: PC-X86Emulator を参考にさせていただきました。
ただ、プリンタについては追加モジュールで使用はできるようですが、テストはしていません。 また、RS-232Cについては使用できないようで、さらに現在はすでに手元にデジタイザがないのでテストはしていません。
※ グラフ関連でバックグラウンドを白くしたところに黒文字のラベルを使っているが、 これがきちんと表示されていないため、何のグラフなんだかよくわからない。 ^^;
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【蛇足その2】
- 2004/02/26より、さらに開発環境を FreeBSD + Xnp2(X11上の PC-98エミュレータ) という形に移行しました。(もともと FreeBSDがメインの生活環境なので。)
上記のグラフ表示の問題(※)も解決できています。 (Anex86の Graphic LIOのエミュレーション不足?)
また同時に WindowsXPでも同じプロジェクトによる np2 というエミュレータ上の環境を作ってテストしましたが同様にしっかり動いているようです。(その後、Windows7/10 64bitでも動作確認)
ただし、これらはいずれも RS-232C、プリンタが利用できないので、 肝心のデジタイザが使えません。 :-( - プリンタについては画面のハードコピー以外はファイルに出力してそのファイルから OS上で印刷できます。
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どんなソフトウェアが必要?
- これもドキュメントより抜粋。
NEC MS-DOS ver3.3 以上 (newnap.exe ver3.01) これは NAPLPS モードでグラフ描画を行わせるときに使います。 PCS の ROY(pcs16734) 氏作のフリーウェアです。 PC-9801 のみで使用し、NAPLPS モードで使用しないのであれば、 なくてもかまいません。
# 今となっては NAPLPSそのものを知らない人の方が多いんでしょうね。 ^^; -
どうして今ごろ...?
- ぢつは大変恥ずかしいことに Y2K問題が発覚した (しかも指摘されるまで気がついていなかったというお粗末 ^^;;;;) ので、とり急ぎ差し替え用の新版(BIN-Y2K.LZH)の配布のために、 2000年1月にこのページを作り公開し始めました。 (Last Updated: 2008/05/11)
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簡単な歴史
- たしか...1987年に友人のために書いたものが初版で、 つい最近まで最新版が 1990年10月31日版(通称ハロウィン)でした。
このバージョンは、1991年に三鷹の国立天文台で開かれた「太陽観測者のためのワークショップ」がきっかけで、国立天文台をはじめ全国の何人かの方に差し上げました。 今はどれくらいの数が動いているのか不明です(^^;;)が、 今でも使ってくださっている方(早水さん、ありがとうございます)からの Y2K問題のご指摘により、修正版を作りました。
その後、カリントン周期ファイルのメンテナンスに不便な点が生じたため、改造しました。 -
download & install
- 最新版は
BIN-203.LZH --- (Last Updated: 2004/02/25)
です。現在使用中の *.EXEを差し替えてください。
新規インストールについては ハロウィン版のドキュメント(昔懐かしい FIN形式! :->)を参考にしてください。(同じものの Postscript版は こちら。)
無知や内輪でしか通じない用語があちこちに見え隠れしていますが、ひらにご容赦。 m_O_m -
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- このシステムを作るために半年ほどかけて以下のようなライブラリをスクラッチで書き起こしました。
- PC-98の Text VRAM直書きによる高速テキストウィンドウシステム
(cursesサブセット & 変形版: オーバラップウィンドウ内での縦横スクロール可能) - NEC MS-DOS拡張システムコール使用によるキーボード制御
- NEC MS-DOS拡張システムコール使用による RS-232C I/O
- ISAMライブラリ(ここは購入品 ^^;)を使用した informix ACE2互換 DB I/Oライブラリ
(DBのフィールドやインデックスに名前でアクセスでき、1つの ISAMファイルに対して複数のインデックスを自由に切り替えて使用できる。) - 上記ルーチンを組み合わせたエントリーフォームライブラリ (informix perflib上位互換)
- DBのカラム名・型と入力フィールド位置・幅・表示属性とのマッピング & validation check
- 入力フィールドへの出入りの前後に関数コールを設置可能。
- フィールド編集中のキー入力関数を差し替え可能 (デフォルトはキーボード入力関数)
- 外部定数ファイルからウィンドウ経由での引用入力
- 日本語入力 FEPの自動 On/Off
- ファンクションキーによるフィールドの値のコピー & ペースト
- 正規表現(GNU regexライブラリ使用)を含む検索・更新・新規レコード追加などの統合
- プルダウンメニューシステム
- PC-98の GLIO callによるグラフィックライブラリ (NAPLPSモードで他機種にも対応 ;-p)
- テキストベースのレポートライブラリ
informix互換のものが多いのは、 当時たまたま仕事で DOS版の informixを使っていて、 API設計のいいお手本になったからです。 - PC-98の Text VRAM直書きによる高速テキストウィンドウシステム
これ以上の詳しい説明は、もし万一ご要望があったら書き加えて行く予定です。