つまづかないで完成させる方法
試行錯誤をした末の今だからわかった、こうしておけばたぶん最短で完成できていたと思われる手順。
私の試行錯誤の過程には興味はないけど Stick PCでオートガイダーを失敗なく組み上げてみたいという方はこちらだけご覧ください。(笑)
(個々の作業詳細については工事中)
必要な資材の調達 (赤道儀や操作用スマートフォンは既存を使うものとして)
- Stick PC (今回は Intel Compute Stickの Ubuntuバージョンを使用: Wi-Fiチップの種類、ドライバのサポート状況の確認を忘れずに)
- HDMIダミーアダプタ & メス・メス中継アダプタ
- INDI Libraryでサポートされているオートガイダー (今回は QHY 5L-II-Mを使用)
- ガイド鏡 (今回は Kowa LM75JCを使用)
- Wi-Fiルータ (いわゆるホテルルータと呼ばれる AC不要のコンパクトなもの)
- モバイルバッテリ
- オートガイダー固定機材 (今回は K-ASTECのリングセットとアルカスイス互換のクランプ・L型ブラケットを組み合わせて使用)
OSやソフトウェアのインストール・設定中にのみ必要なものの用意
- USBハブ (3ポート以上必要) & USB キーボード & USBマウス ← Wi-Fiが順調に動き出すまでの間だけ必要
- USBメモリ ← OSのインストーラ(& Wi-Fiデバイスドライバ)を入れる
- インターネットにつながる Wi-Fi環境 ← OSやソフトウェアのインストール時にのみ必要
- 母艦PC ← Wi-Fiドライバを makeするためだけに必要 (VirtualBox上の仮想マシンで十分)
Wi-Fi ルータの設定
- アクセス制御 (MACアドレス制限)
- DHCP設定 (MACアドレス固定)
- 接続確認
Stick PCのソフトウェア整備
- Linux OSのインストール --- INDIのパッケージが利用できるバージョンであればOK
今回はこちらから Lubuntu 16.04LTSを入手
- (必要ならば)Wi-Fi ドライバの追加インストールと設定 (母艦が必要となる可能性もあります)
今回使った StickPC用のドライバはこちらから入手可能
- 開発ツールや必要となるライブラリのインストール(パッケージ)
$ sudo apt-get install build-essential git cmake pkg-config libwxgtk3.0-dev wx-common wx3.0-i18n libindi-dev libnova-dev zlib1g-dev xorg-dev
- xrdpのインストールと設定 (パッケージ)
$ sudo apt-get install xrdp xvfb lxde
$ echo "lxsession -e LXDE -s Lubuntu" > ~/.xsession
$ sudo service xrdp restart
- INDI libraryのインストール (パッケージ)と INDI server自動起動設定
$ sudo apt-get indi-full
$ vi /etc/rc.local
$ systemctl enable rc-local.service - PHD2 guidingのインストール (ソース)
$ sudo su -
# cd /usr/local/src
# git clone https://github.com/OpenPHDGuiding/phd2.git && cd phd2
# mkdir tmp && cd tmp
# cmake .. && make install
スマートフォンの接続確認
- RDP クライアントのインストール
- SSH クライアントのインストール (保険)
- 接続確認
総合確認
- オートガイダーの接続確認 --- まずは /var/log/syslog で USB的に認識されるかどうか
- indi_server起動 --- ドライバを引数として起動
- PHD2 guiding起動と設定 --- カメラとマウント(on camera)
- オートガイダーのフォーカス確認
- ダークライブラリ作成
- 自動起動スクリプトの作成 --- 今回は /etc/rc.local に直接書き込んだ。
- OSごと再起動して最終確認