主鏡セルと光軸修正装置の製作・命名
2004/09/13
工作は何も進んでいないが、セルと鏡の厚みを改めて確認。
決まったと思った鏡筒長だが、やはりまだ今の長さでは内ピンになる事が判明した。また支柱を 20mmほど切り詰めなくては... ^^;
 
2004/09/14
工作は何も進んでいないが、実際の星を見た!!(一応ファーストライト? ^^;)
ひさしぶりに雲に切れ間が見えたので、まだピントがきちんと出る状態ではないものの、我慢できずに玄関前で組み上げて星を見た。内ピンなので、接眼部の 2inchアダプタを外してアイピース(WideScanII 30mm)もスリーブ外して手持ち! ^^;
晴れていたのは夏の大三角周辺と M31周辺だけだったけど、軽く流してみてビックリ!!
星の色がとてもきれい。こんなにもいろいろな色の星があったんだね。それに暗い星まで光にツヤがある。口径の威力を実感。
さらに驚いたことには M31は中心部が明らかに黄色く見える!
M27は色まではよくわからなかったけど、大きくまん丸く見えた。
ファインダーはない(つけたらまたバランス崩れるし ^^;)けど、実視野が 2°以上あるので、特に支障はなさそうだ。つけるとしても、針金 2本立てる程度で十分かな。(カッコ悪いけど ^^)
ともかく、まだ完成はしていないけど、つくづく「作ってよかった~」と実感した。 :-)
セルの工作も気合いいれてがんばるぞ。
あと、水平回転があまりに軽くて風が吹いてもズレてしまうので、少し摩擦を増やす事を考えよう。
 
2004/09/18
休みだったんだけど、急な仕事が 2つも入り、結局作業できず。
 
2004/09/19
支柱の切り詰め、耳軸の塗装、セルの工作をした。
塗装前の写真と並べてみると、ずいぶん雰囲気が変わったのがわかる。
 
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というわけで(?)、唐突だけど、名前を公開しちゃいます。 「Blue Moon」とつけました。
見てのとおりで、左右の耳軸が上弦・下弦の三日月で、ミラーカバーが満月のイメージ。
Webで調べると、「同じカレンダー月の中の二度目の満月」を意味するそうだ。(だから三日月を前面に出すのは間違いなんだと思うけど、まあそこは雰囲気ってことで。 :-p)
"Once in a Blue Moon"で「そうそう頻繁には起きないこと」というような意味があるらしい。 (こちらに詳しい事がかかれている。ちなみに今年は(日本では) 8月最後の満月がこの Blue Moonにあたっていた。完成を間に合わせたかった。)
 
 
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工作の方は、セルの三角板の寸法仕上げおよびベースへの取り付け、回転止めの PP円盤取り付け、三角板の三隅(ミラーの当たる部分)へのゴムパッド取り付けなどを済ませ、だいぶ格好がついてきた。試しにミラーを載せてみると 9点ともきれいに密着している。単純に感動。 :-)(ちなみに下にある段ボールの円盤は主鏡と同じサイズ)
 
 
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裏から見るとこんな感じ。
セルのベースは鉄の角パイプに 2ヶ所切り込みを入れ、折り曲げただけの単純なもの。これから作って取り付ける側面支持金具がベースの補強も兼ねる。
あと、3本のアジャスタは、光軸修正の引きネジを兼ねさせる事にしたので、もう少し長いものに変える予定。

他には、ミラーの側面支持金具をアルミアングルから切り出すため、直角に切る部分だけジャンボエンチョーで電動工具を借りて切り目を入れ、斜めに切る部分はボール盤でいっぱい穴あけをした。ここまでで時間切れ。
明日はこの続きと光軸調整機構の工作をする予定。
あと、低くしようと思っていた架台の高さについては、支柱の切り詰めを何度か行った結果、かなり接眼部の位置が下がったので、とりあえずこのままにしておく事にした。

2004/09/20
セルおよび光軸修正機構の工作。

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側面支持金具の切りだしはドリル攻撃をしておいたのでずいぶん楽だったけど、仕上げのヤスリがけでクタクタ。 ^^;
とりあえず切り出した金具を置き、ミラーボックスに取り付けてみるとこんな感じ。
当然のことながら、最終的にはミラーボックス内もツヤ消し黒で塗装する。
 
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ミラーボックスには光軸修正用に引きネジの穴をあけ、外周近くには押しネジ(3本)をつけた。ここも M8のアジャスタを使い、(セイロの底板の厚みに少し不安があったので)補強も兼ねてアジャスタベースをつけた。写真ではオレンジ色っぽく見えるのがアジャスタの頭で、今は端っこでセルのベースがかろうじて引っかかっている状態だが、実際にはセルのベースの角にプレートをつけて、しっかりと荷重を支えられるようにする。
穴あけ、と書くのは簡単だが、手持ちの電動ドリルでは 6.5mmまでしかあけられないので、6.5mmであけてからリーマで広げると言うのを押し・引きで都合 6ヶ所。こんなところでもけっこう時間を取られてしまった。
 

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裏から見るとこんな感じ。
外周近くのノブスターが押しネジ。引きネジは内周の 3本だが、まだ長いものに換えていないので頭がちゃんと出ていない。

ロッカーボックスの塗色がなかなか決まらない。 :-(
暗い色にすると蹴飛ばしてしまいそうだし、明るい色となると他とのバランスが難しい。地味にグレーあたりでまとめようか、素材の色のままでクリアをかけるだけにしようか、あるいは夕空をイメージしたオレンジ系のグラデーションにでもしてみようか、とか...

2004/09/23
セルおよび光軸修正機構の工作。
 
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ミラー側面支持金具(まだ仕上げが済んでいない ^^;)を作り、光軸修正用の押しネジがあたるプレートもつけた。(プレートは少しでもバランス改善に寄与できるようにあえて鉄にした。でもあんまり重くはならなかったけど。 ^^;)
ベースやプレートなど裏から見える部分は全体のイメージカラーであるメタリックブルーで塗ってみた。側面支持金具は表から見えるので、当然完成時には黒にする。
 
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セルを裏から見たところ。
9点支持の支柱は光軸修正用の引きネジを兼ねていて、押しバネも仕込んである。このバネはホームセンタにあるもので内径がちょうどよさそうな物の中では一番強いものを選んだが、手で押し縮めた感じではちょっと力不足のような気もする。これが十分に強ければ押しネジは省略できるはずだが、どうだろうか...
 
 
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セルを仮組みしたところ。ミラーボックス内部のツヤ消し黒塗装も済ませた。あとは側面支持金具を黒く塗れば、かなり完成形に近くなる。(完成すると真っ黒になるので、写真では見にくくなるだろうと思う。)
ただ、ここで大問題が発覚!! それは、このままでは組み立てが非常に困難だっていうこと!! ^^;
側面支持金具は、セルにミラーをセットしてからでないと組み立てられないが、ミラーをセットした状態で、バネを仕込むのは一人じゃ絶対無理だという事が判明。まあ、セルはそうそう外すものではないけど、ミラーを洗ったりする時などにはちょっと困った事だ...
バネを引きネジに通した形のままセルのベース側に固定する事を考えてみようと思う。
 
 
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ミラーボックスにセルをセットし、裏から見たところ。
外周の 3本のノブスターが押しネジだが、実際に力を加えてみるとパワーがありすぎてベースがしなってしまう感じがする。(ベースのちょうど真中に引きネジの通るでっかい穴があいているので、もしかしたらここで折れてしまうおそれもあったりして。 ^^;)
内周の 3本のノブスターは引きネジで、中には押しバネを仕込んであるが、若干弱そうな感じだったのでサポートのつもりで外周の押しネジを付けたのだが、実際には意外とバネががんばっているので、押しネジは不要かもしれない。(側面支持金具が仕上ってミラーを仕込めるようになったら具合をみてみる予定。)
あと、外周の黒い大きなものは高さが 5cm近くあるゴム足(アオリゴム)で、ミラーボックスを地面に置くときに光軸修正ネジが地面に付かないようにするためのもの。

あと丸 1日くらいでついに完成できそうだ。 :-)
最大の問題はロッカーボックスの色だけど、実はまだ決まっていない。 ^^; どうしようかなあ。