アスコ SkyLook 160B赤道儀

1977年4月、大学受験も無事に終わり、めでたく近所の授業料の安い大学に合格できたので、下宿代などがかからなくなる分でお祝いをもらえることになりました。
何が欲しいって聞かれたときに即答で「小屋に据え置きできる電動赤道儀が欲しい」という無茶を言ってみたら、なんと本当に買ってもらえることになりました。

当時、天文雑誌の広告欄で見る旭精光研究所(アスコ)の赤道儀は本当に憧れの的で、特に 16cm用 SkyLook赤道儀の新型 SkyLook 160Bはフォルムも美しくて大人になったら絶対に買いたいと思っていたものです。(たしか当時の値段で 30万円くらいはしたはず。)
アスコからカタログを送ってもらって両親に見せて本当に OKをもらい、自分で注文書を郵送し、たしか刈谷通運のトラックで大きな木箱に入った赤道儀が届いた時には大興奮でした。

さっそく父に電気の配線をしてもらっておいた小屋に据え付け、初めて覗いた夜、フォーカシングの時にまったく揺れないことに驚き、自動追尾でスケッチに集中できることに涙が出そうなくらい喜びました。

その年にはシーズン通算スケッチ 100枚オーバーを達成し、CMT観測などもしてかなり観測っぽいことを熱心にやりました。

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大学では「星を見る会」に所属し、ますます星の趣味の世界にどっぷりとハマり込んでいったのです。(笑)

余談ですが、大学生になってから星雲・星団の観望用に 12.5cm F5.4反射望遠鏡(当時は RFTと呼ばれていた短焦点機)を自作していますが、区別のためにそれぞれに名前をつけました。
こちらの望遠鏡は木星にちなんで Ledaと名付けています。
また  RFTの方は星空にちなんで Stellaと名付けています。アストロアーツの製品群は Stella XXという名前ですが、それらより前から使っていた名前で、パクったわけではありません。(笑)

さらに余談ですが、自宅内の PCの hostnameにはすべて木星の衛星名を付けています。
家族は 4人なのでちょうどガリレオ衛星の名前(io, europa, ganymede, callisto)で、他にも順次番号順につけています。