再始動そしてオーバーホール

2004年にLedaを「りゅうこつ小屋」から引き揚げてきた頃には社宅を出てマイホームで暮らしていましたが、2人の子育てで忙しくて観測小屋を建てることもなく、Ledaはリビングルームのオブジェとなってしまっていました。

Stella(12.5cm F5.4ニュートン反射)の方はもともと手軽に運べる観望用として作ったので、改造を加えながら年に何回かは庭や朝霧高原、富士山に持ち出して眺めてはいましたが、子育ても一段落した 2004年の夏に Blue Moon(28cm F4.5ドブソニアン)を自作してからは観望用にもあまり使わなくなっていきました。
しかし、その後 2011年12月10日の皆既月食に合わせて直焦点撮影もできるように大改造してからは星雲・星団撮影用の写真鏡として主力機となっていきました。

その月食では Ledaも引っ張り出しましたが、やはり小屋がないと出し入れが大変なので使用頻度は低いままでした。

しかし 2018年春、ひょんなことから Stellaのガイドスコープだった 6cm F7屈折鏡で月や惑星を動画撮影して Registaxで処理してみたところ、銀塩のころには考えられないような模様や構造が写せることがわかり、その年の火星大接近に備えて CMOSカラーカメラ(ZWO ASCI290MC)を入手して Stellaで月の撮影をしたり、さらには Ledaで月・木星・火星・土星を撮影するようになり、Ledaの出番が大幅に増えました。
重たい SkyLook 160B赤道儀を毎回部屋からベランダに出し入れしていますが、慣れてくると案外なんとかなるものです。スケッチ観測の時はスケッチという行為自体でかなり頭や体が疲れるのですが、撮影の場合は意外とお遊び感覚があって楽しくやれるせいかもしれません。

2018年冬までには火星・木星ともにシーズンが終わり、翌年の春までは気流も悪いのでメンテナンスの好機と考えオーバーホールをしてくれそうな人を探していたところ、「星を見る会」同期の Hさんからご友人の笠原さん( https://blog.goo.ne.jp/hoshiotoko )をご紹介いただけたので、主に赤道儀のオーバーホール(と鏡筒の着脱方法の改善)をお願いしました。
予定どおり 2019年3月末に作業完了のご連絡をいただき 4月13日に帰還しました。

また月や木星の撮影・観望を中心に活躍してくれるはずです。