赤道儀のグレードアップ

光学系の改良が進んでくると星像が小さくなるので、今度はガイドエラーが目立つようになってきます。

SXD赤道儀は DCモータなので回転の始動/停止の惰性が大きくレスポンスが悪いため、コントローラーで位置の微調整をする際になかなかピッタリの位置に星を止めにくくてちょっと不満でした。
また、赤緯軸の動きがやや渋く、バランスの崩れに気づきにくいというのも不満なところでした。

この時点ではまだオートガイダーは使っておらず赤道儀の追尾精度まかせで撮影していましたが、流れてしまう事が多かったので、原因はそれらに起因するのではないかと漠然と思っていました。

2012年11月、ちょうど SXD赤道儀を購入して 1年が経過したタイミングで上位機種の SXP赤道儀へのグレードアップキャンペーンが行われていて SXDを 10万円で下取りしてもらえることがわかったので、思い切って入れ替えてみました。

11月24日にさっそくテストしたのですが、パルスモータで動く SXPのレスポンスがとても速くて小気味いいことがわかった一方で、追尾精度そのものは SXDとそれほど変わらないという事もわかりました。
感覚的な話だけしていても仕方ないので、極軸を少しずらしてピリオディックモーションを撮影してみたところ、8分周期で ±10ピクセルほどにも達する振幅の、ギザギザなサインカーブっぽいものが写りました。
これでは赤道儀まかせで撮影していたらほとんどのフレームで流れてしまうのは当然です。

ということで、とうとうオートガイダーの導入を決意しました。