SXD赤道儀の新調とアリガタの取り付け

当初の設計は眼視用でカメラ三脚の雲台に載せて使う想定だったので接続はカメラネジ(1/4)でした。
「本当に写るのか?」というレベルのテストしている間は、無理を承知で Vixen GPガイドパックに自由雲台を付けて載せていましたが、継続的に GPガイドパックで直焦点撮影するというのはあまりに無理があるので、ちょっと奮発して Vixen SXD赤道儀を新調しました。

SXD赤道儀の鏡筒との接続はアリガタ/アリミゾです。
当初はマルチプレートを介して載せようと思っていたのですが、マルチプレートの穴間隔が微妙にフレームの幅や間隔とマッチしないので、こんな↓形でアリガタを直接鏡筒につけることにしました。
これだと非常にシンプルで、重いマルチプレートを使うのと違ってバランスウェイトもほとんどいらないくらい全体のダイエットになりました。

Stella_SXD2.jpg

 

ただ、しばらく使ってみて気づいたのですが、これだと写野を回転させることができないので構図を自由に決めることができません。
接眼部にカメラの回転装置をつけるのがひとつの対策になりますが、精度よく剛性の高いものは高価な上に必要な光路長が長くなります。
一方で小口径のニュートン式反射では斜鏡をできるだけ小さくするために筒外焦点引き出し量をギリギリまで削っているので、光路長が長くなる回転装置は現実的ではありません。
そこで 20cmクラス用の鏡筒用の鏡筒バンドを調達し、バンドの円に内接するように鏡筒をはさむ事を考えました。

しかし、実際に使ってみるとバンド内径とは筒の角だけでの線接触になるので撓みや振動が出やすいことと、筒が上を向いていると回転させるのは思った以上に重くて下手をすると落下の危険があることがわかったので、構図の自由度の方を諦めることにしました。