オートガイダーのダウンサイジング

2012年12月からオートガイダー(NexGuide)を使うようになって、(当たり前ですが)ガイドの失敗はほとんどなくなったのですが、撮影対象を変える都度、構図を決めてから撮影を始める前にガイド星を探して導入したりキャリブレーションをするのが億劫になってきました。
特にガイド星の導入は苦行に近く夜中じゅうヨガでもやっているようで疲労困憊、翌日は筋肉痛という状況だったのでなんとかしたいと思っていました。

そんなところに Lacerta M-GENという、PCレスでありつつ非常に高感度・高精度のオートガイダーが出てきました。高感度なおかげでガイドスコープは F値が小さめの Cマウントの小さなレンズで済み、どこに向いていても必ずガイド星が見つかるのでガイドマウントも不要になるということで、ガイドシステム全体が非常にコンパクト・軽量になります。

また、NexGuideはコントローラは手元にあっても小さな液晶モニタが本体の背面にあるのでガイドスコープの向いている方向によってはしゃがみこんで覗かないと見えませんが、M-GENではコントローラとモニタが一体で手元にあるので、しゃがみこむ必要がありません。
NexGuideを使うようになって、なんだか体が疲れるようになったと思っていましたが、このしゃがみ込む動作(要するにスクワットをやっているようなものですから)が原因だったと M-GENを使うようになって気づきました。

そんな M-GEN、高機能でメリットも多いためにちょっと高価ではありましたが購入に向けて貯金を開始し 2016年5月下旬にめでたく購入しました。早速、Stellaも改造しました。

まずガイドマウントは撤去し、代わりにアルカスイスのクランプを鏡筒に直付けしました。
NexGuide + GT-60ペアと、M-GEN + CCTV用 100mm F2.8の大きさの差はこんな↓感じです。

M-GEN_20160618-4.jpg

また配線もシンプルになりました。
GT-60は口径が大きいせいか結露しやすいため、結露防止ヒーターが必須でしたが、M-GENの CCTV用レンズはフードだけで結露しないのでヒーター & 配線が不要となりました。
主電源は大自工業の SG-3500を使っていますが、従来はケーブル長の関係で 12Vを赤道儀とヒータに供給し、オートガイダーには 100Vで引っ張っていって ACアダプタで 12Vに落として使っていましたが、M-GENでは 12V 2系統ですみます。

また、システム全体としてのバッテリーの持ちも全然違います。(特にヒーターは電気食いです)

M-GEN_20160618-3.jpgM-GEN_20160618-2.jpg

 

結果として、Stellaの現在の姿はこんな↓感じになっています。
これでもまだ配線がごちゃごちゃしていますね。
電源は線をひっぱるのはしかたないとしても制御関係は無線化できればうれしいところですが...

 

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そんなこんなでひと通りの改造を経てとても使いやすくなったので現在は一段落しています。