コマコレクタ/レデューサの自作と鏡筒改造
直焦点撮影は一時的に借り物のツチノコが主力機になっていましたが、
- あくまでも借り物である
- あまりによく写る (工夫の余地が少なくて思い切って遊べない)
- 若干の青ハロや画像が黄色味がかる
といった贅沢な、不満とも言えない不満がたまってきました。
一方で、Stella の主鏡の状態が再メッキでよくなったので改めて主力機として使いたくなり、Stellaのいい点、不満な点が何かを考えてみたら、
いい点は
- 色収差がない事
悪い点は
- コマ収差
- F値の暗さ
- 光軸の狂いやすさ
でした。
そんな中、2016年 3月にひょんなことから Kenkoのクローズアップレンズ(No.4 AC)を使ってコマコレクタ兼レデューサを自作できるということを知りました。
それができるなら上記の不満な点のうちコマ収差と F値の暗さをいっぺんに解決できてしまいます。
早速、会社帰りに有楽町のビックカメラにいってクローズアップレンズを買ってきました。
Kenkoの Tリング(CANON用)は通販で入手し、さらに既存の PENTAXのヘリコイド(M42)への接続のために BORGで
- 7524 M42→M57/60AD
- 7408 M57→M49AD
を調達し M42から M49に変換してクローズアップレンズに無加工で接続できるようにしました。
この状態で仮組してピントを見ながら主鏡の位置を前後させて焦点の位置をざっと測ってみると、従来よりも約 15mmほど内ピンになっていました。
また、リングが増えるので光路長は従来よりも約15mm伸びる計算なので、都合 30mmほど筒外焦点引き出し量を多くする、つまり主鏡-斜鏡間の距離短くする改造をする必要があります。
これは周辺光量の低下につながるのですが、斜鏡は理論値よりやや大きめのサイズになっていた事や、とにかく合焦しないことには始まらないし、これ以上大きな斜鏡にはしたくなかったので妥協しました。
やるべきことがわかったので早速工作開始です。
斜鏡スパイダーの取り付け位置を筒先ではなく筒内に下げ、輝星の光条のことを考えて脚を筒の対角線上に配置していたのを辺と平行にするようにしました。
それに合わせて合焦部の位置も主鏡側に寄せました。
これまでの改造で筒先はもう穴だらけです。この筒に対するこれ以上の改造は無理かもしれません。